レッドミートを適切に包装することは、製品の品質と賞味期限(シェルフライフ)を持続させるために不可欠であり、お客様や輸入業者への返品にも影響を及ぼしかねない要素です。包装に使うポリエチレン(シートまたは袋)は、製品を外部からの汚染や冷凍焼けから護るため、十分に大きくなければなりません。

包装方法とそれぞれの略号は以下のとおりです。

 個別包装(IW)
シート、ネット、袋など承認済み資材類を使って包装されていることを示します。部分肉(プライマルカット)の包装として最も一般的で、略号はIWです。
 多層包装(LP)
承認済み素材によって各層を仕切った複数層がカートンに梱包されていることを示します。小さめのカット品目(フランクステーキやバックストラップ等)を包装するのによく使用されます。多層包装の略号はLPです。
 マルチ・パック(MW)
一つの袋または包みの中に複数の品目が含まれていることを示します。小・中型のプライマルカット品目(チャックテンダー、ラムラック等)の包装として一般的です。略号はMW。
 トレイ・パック(TP)
蓋無しの容器またはトレイに並べた食肉をラップで包んだ包装です。小さめのプライマルカットまたはポーションミートに主に使われます。略号はTP。
ガス・パック(MAP)
食肉(プライマルカットまたは小売用トレイ)をパックし、酸素を除去するために混成ガスを充填する方法です。非浸透性の素材を使っており、混成ガスが細菌の増殖を防ぐため、品質と賞味期限(シェルフライフ)が維持されます。略号はMAP。
 真空パック(VAC)
真空パックは包装内の酸素と空気を排除する方法です。これによって包装内が真空になり、細菌の増殖を抑制するため、食肉の保存と品質改善に効果があります。真空パックは以下の包装方法と併用して利用することができます。

個別包装真空パック(IW/VAC)、多層包装真空パック(LP/VAC)、マルチ・パック真空パック(MW/VAC)、トレイ・パック真空パック(TP/VAC)