2018年の全英オープンにおける大坂なおみ選手の優勝、まだ皆様の記憶に新しいことと思います。男子も錦織圭選手をはじめ、若手も登場して来ています。テニスの人気も回復しそうですね。実際の競技人口は日本で300〜500万人と報告されています。世界的に見るとテニスの競技人口はものすごく多く、約1億人と報告されています。

テニスは、瞬発力と持久力を必要とするスポーツです。トップ選手の試合では、数時間におよぶ長い試合もあります。そのような長い試合の後半でも、集中して、瞬時の判断でプレーを行わなければなりません。

長時間の運動に耐えることのできる持久力を持った、しなやかな筋肉を作る事が大切と言えます。そのためには、トレーニングはもちろんですが、日々の食事が大切です。最近は、鶏肉特に胸肉が注目されています。これは、長い距離を飛行する渡り鳥の研究から引用されたもので、特にイミダペプチドと呼ばれるペプチド(アミノ酸が2つ結合したもの)が重要とされています。しかし、牛赤身肉にも、このペプチドはしっかり含まれています。さらに牛赤身肉には、鶏肉には少ない、鉄や亜鉛もたくさん含まれています。鉄は持久力を高め、維持するために欠かすことのできない大切な栄養素です。

ペプチドとミネラルの相互作用が期待できる牛赤身肉。身体づくりが必要なジュニアの選手はもちろん、成人から高齢者まで、テニスをする人たちにとって、牛赤身肉は強力な見方になってくれるはずです。

女子栄養大学・栄養生理学教授
上西一弘氏

【お勧めレシピ】
ステーキ肉のゴロゴロバーベキュー

テニスは長時間に耐える持久力と、素早くボールに反応する瞬発力が必要です。タンパク質はもちろんのこと、炭水化物もあわせてしっかり摂り、欠かさないようにしましょう。赤身のオージー・ビーフには吸収されやすいヘム鉄が多く含まれるので、スタミナもアップします。パプリカに含まれるビタミンCは過熱しても壊れにくく、βカロチンはオリーブオイルと合わせて食べると吸収が良くなります。体の調子を整え、次の試合にも疲れを残しません。
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