前回、たんぱく質について紹介しました。牛肉をはじめ肉類はたんぱく質というイメージがありますが、たんぱく質以外の栄養素の供給源ともなります。
例えば豚肉はビタミンB1を多く含んでいます。鶏肉は脂質が少なく、低カロリーです。そして牛肉には亜鉛、鉄、そしてビタミンB12という栄養素が多く含まれています。表はこれらを整理したものです。


※オージー・ビーフの値はThe Facts about Aussie Beefより引用、豚肉と鶏肉は日本食品標準成分表2020(八訂)より引用。たんぱく質、脂質は従来の算出方法の値。

鉄は赤血球の成分として貧血の予防に欠かすことのできない栄養素です。
亜鉛は成長や味覚の維持など多くの働きを担っています。
ビタミンB12は神経の働きを正常に維持する作用や貧血予防にも関わっています。

たんぱく質、脂質、炭水化物のように摂取量が多く存在感が強いわけではありませんが、これらの栄養素は非常に大切な働きをしています。そして知っておいていただきたいことは、私たちの日常の食事ではこれらの栄養素の摂取量は必ずしも多いわけではないということです。牛赤身肉(オージー・ビーフ)を定期期に食べて、これらの栄養素を補うようにしましょう。

オージー・ビーフは脂肪の量も少なく、不足しがちな栄養素がしっかり摂れる、特に女性には心強い食品の1つです。

女子栄養大学・栄養生理学教授
上西一弘氏

【お勧めレシピ】
さっぱり和風ビーフカツ
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