SAFETY & QUALITY 安全性と品質保証
世界有数の食肉輸出国であるオーストラリア。それを支えるのが、厳格な品質保証制度や、徹底したトレーサビリティ・システム、確かな格付制度などの各種取り組みです。
「安全性」の背景
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オーストラリアは日本と同じく四方を海で囲まれているので、外部からの病気が持ち込まれにくく、乾燥した気候は病気の発生や伝染を抑えます。環境面だけでなく政府と業界が一体となり、世界で最も厳しい管理体制のもとで生産されていると言っても過言ではありません。 恵まれた環境と高い品質へのこだわりが「世界で最も安全」と評価される理由です。
長い船旅が自然の検疫に
18世紀当時、英国からオーストラリアまでは船旅で6か月を要しました。これが自然の検疫期間となってオーストラリアには健康な家畜だけが到着。ウシ海綿状脳症(BSE)や口蹄疫など家畜の主な疫病が発生していない国として国際的に認知されるオーストラリアの今日の基盤が築かれました。
政府と業界が保証する安全性と品質
牛肉製品が農場から消費者の手元に届くまで、厳しい安全・衛生基準をクリアしていることを保証するのが、オーストラリア連邦政府と食肉業界が共同で設立・運営する「SAFEMEAT」です。厳格なその基準とシステムは常に見直しが図られています。
トレーサビリティ
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オーストラリアは過去40年にわたり家畜トレーサビリティの分野をリードしてきました。オーストラリアのトレーサビリティ・システムは、食肉業界と政府が協力して開発したもので、すべての牛肉を農場まで素早く追跡することができます。
オーストラリア連邦政府は、枝肉や部分肉が正確に農場識別番号(PIC)と関連付けられることを義務付けており、食肉加工施設では家畜のPICを、と畜室を離れる前に枝肉に取り付けなければなりません。
すべての輸出向け食肉加工施設では、こうした規定が正しく遵守されているかを常駐するオーストラリア農水林業省検査(DA)の検査官が厳しくチェックしています。また、輸送時には、すべての輸出牛肉のコンテナ番号は、DAの中央のデータベースに保存されます。
PIC:Property Identification Code
DA:Department of Agriculture Inspection
品質保証制度
オーストラリアの高品質な赤身肉の安全性を支えているのが、食肉業界が独自に運用する取り組みの数々です。あらゆる角度から赤身肉の安全性を担保するこれらの意欲的な取り組みは、20万人以上が従事するオーストラリアの赤身肉産業の永続的な繁栄を支えています。
【主な品質保証精度】
- 農場識別番号(PIC)
- 全国肥育場認定制度(NFAS)
- 全国家畜識別制度(NLIS)
- 食肉規格オーストラリア(MSA)
- 家畜生産保証制度(LPA)
- セーフミート
- 全国出荷者証明書(NVD)
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農場識別番号(PIC) Property Identification Code
- 農場識別番号は、1960年代に導入されたオーストラリアにおける家畜トレーサビリティ・システムの基盤を支える仕組みです。このシステムによって、各農場は州政府が発行・運営する8桁のコードで識別されます。
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全国家畜識別制度(NLIS) National Livestock Identification System
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農場識別番号を含む家畜1頭ごとの情報を電子タグに記録し、装着するシステムです。出生農場から、と畜場まで、家畜の一生を通じた電子的な個体識別を実現し、トレーサビリティを保証します。
出生農場から移動する牛に識別を可能にする耳標やルーメン・ボーラス等の認可無線周波数NLIS装置の装着を義務付け、移動する家畜の情報を中央データベースで一元管理。取引のたびに生産者または加工業者が家畜の履歴に関するさまざまな情報を電子的に記録・送信し、データは電子的に転送されるため、入力ミスも未然に防止します。
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家畜生産保証制度(LPA) Livestock Production Assurance
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ISO9002 : 1994とHACCPの原則に則って、牧草飼育牛の生産段階の食品安全および品質保証プログラムとして開発された認定プログラムです。「全国出荷者証明書」を使って家畜の健康や安全性に関する詳細を申告することを生産者に義務付けています。
また、食品安全基準に関して1年を通じて無作為に監査が実施されるほか、品質保証プログラムに参加している農場は年一度の監査を受けることが義務付けられています。
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全国出荷者証明書(NVD) National Vendor Declaration
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農場から肥育場、家畜市場、輸送、加工に至る家畜の移動履歴の証明書で、家畜の所有者はその売買に先立って、家畜の健康や安全性に関する詳細を表明する本証明書を完成させることが義務付けられています。
農場の所在地、出荷者の連絡先、PIC(農場識別番号)、当該家畜の農薬との接触および獣医薬品使用の有無、補助飼料の給餌の有無といった情報が記載されており、出荷者は出荷される家畜がLPA食品安全制度、またはLPA品質保証制度もしくはNFASに適合していることを申告。事実に反する情報や間違った情報を記載した出荷者は厳しく処罰され、輸出加工業者は購入するすべての家畜の全国出荷者証明書を受け取る必要があります。
日本語版PDFダウンロード
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全国肥育場認定制度(NFAS) National Feedlot Accreditation Scheme
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グレインフェッドビーフのための品質保証プログラムで、輸出向けグレインフェッドビーフ用の牛を育てる肥育場(フィードロット)は、この品質保証プログラムの導入を義務付けられています。
1日分の飼料の成分、肥育期間、体重など肥育牛の健康と生産管理はマニュアルで詳細に規定されており、飼料や飲み水の安全性、殺虫剤や微量金属についての検査のほか、獣医治療に関する厳重な規則と監視も定められています。
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食肉規格オーストラリア(MSA) Meat Standards Australia
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オーストラリアの牛肉と子羊肉の格付けプログラムです。
畜種、性別、脂肪交雑、月齢、成長履歴、枝肉品質、加工方法、保冷処置履歴といった諸要素の直接的・間接的な影響を計ることで、その肉に適した調理方法や食感の良さなどを予測し、消費者に対して肉の柔らかさを、「MSA 3(柔らかさ保証つき)」「MSA 4(上級の柔らかさ)」「MSA 5(最上級の柔らかさ)」の3段階で保証します。
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セーフミート Safe Meat
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オーストラリア国内はもとより、世界各国へ向けた活動により、オーストラリア国内及び海外の規格に合致させるための品質管理システム構築・プログラムの実施・より高品質な食肉を生産するための研究開発・食品の安全性についての緊急対策の検討などを実施。1998年発足。
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