バレーボールは日本でも人気のスポーツの1つです。来年の東京オリンピックでも活躍が期待されています。現在のバレーボールは、サーブからジャンプが用いられていることからもわかるように、ジャンプの能力が非常に重要とされています。特に身長の高い海外のチームに勝つためには、ジャンプ力は強力な武器にもなります。より高くジャンプするためには、余分な重りはできるだけない方が効果的です。ここで余分な重りになるのが、体脂肪です。

したがって、バレーボール選手は、脚だけではなく、腕や体幹にもしっかりと筋肉をつけ、余分な重り(体脂肪)をできるだけ減らすことを目指します。そのためにはトレーニングと食事が重要になります。

筋肉を増やして体脂肪を減らす、そのためには摂取するエネルギーとタンパク質が重要になります。摂取したタンパク質が体内で利用されるためには、ビタミンB6という栄養素も必要です。ビタミンB6は肉類はもとより、カツオ、マグロなどの魚類、バナナ、キウイフルーツなどに多く含まれています。そういえばスポーツ選手はよくバナナを補食として食べていますね。バナナは糖質の供給源だけではなく、ビタミンB6の供給源としても有用な食品です。

牛赤身肉に含まれるビタミンB6は100g中に0.48mg(うし、輸入牛肉、もも、赤身、生)。この量は1日に必要なビタミンB6量の約1/3にあたります。タンパク質とビタミンB6が同時に供給できる牛赤身肉。バレーボールに限らず、アスリートにお勧めの食材です。

女子栄養大学・栄養生理学教授
上西一弘氏

【お勧めレシピ】
牛しゃぶ肉のグリーンサラダ

ジャンプ力を高めるためには、体脂肪を適度に保ち、脚や体幹の筋力を強化する必要があります。オージー・ビーフを茹でこぼすことで、肉の余分な脂肪を落とすことができます。サラダと合わせてさっぱりと、ビタミン・ミネラル・タンパク質をバランスよく取り入れることができます。食欲のない時にも、ポン酢しょうゆの酸味が食欲をそそります。
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